農業事業
放棄された耕作地の開墾し、農地を作り、キャベツやブロッコリー、麦や甘藷(かんしょ)、米、そばなどの生産販売をしています。
また、耕運、肥料の事業などもしています。
農業参入に至った経緯
建設業で農業土木工事を主に手がけており、農村地域における高齢化に伴う耕作が放棄された土地が増えていることを実感していました。建設業の受注量が減少する中、経営の多角化を検討していた時、日置市からの誘いがあり、会長個人で行っていた農業を会社として取り組むことになりました。
農業参入することを決めてから営農開始まで
1 農地の借入
市や農業委員会等関係機関に相談し、特定法人貸付事業を活用し農地を借り入れることにはなりましたが、簡単には借りられず、地権者との交渉が必要不可欠でした。
主に耕作放棄地を借り、建設機械を使っての解消を図りましたが、土づくりに手間と経費がかかってしまいました。
2 栽培品目の選定
JAにそのことを相談した結果、収穫を機械化しやすく収益性の高いキャベツの生産に取り組むことになりました。
3 販路の確保
農協と協力し、契約栽培にしたため、安心して野菜の栽培に専念できることとなりました。
営農開始から現在まで
4 栽培技術の習得
キャベツ栽培の1年目は独学で行ったため、播種時期や肥料設計の誤りで思うような収量を上げられませんでした。
しかし、2年目以降はJAや普及指導員の助言によって、栽培技術を習得したため一定の収量を上げられるようになりました。
5 栽培面積の拡大
1年目は1ヘクタールでキャベツ栽培を開始しましたが、会社の農業への取り組みを見ていただいた地域の農家の方々から徐々に信頼を得ることで農地を借り受けることができ、現在では18ヘクタールまで規模を拡大しています。
6 地域への貢献活動
水土里サークル活動等に積極的に参加をすることで、農道整備やため池保全など建設業の得意分野で貢献することにより地域の信頼を得られるようになりました。
第7回耕作放棄地発生防止・解消活動表彰農村振興局長賞 受賞
今後の農業経営の展開について
- 栽培技術の向上とともに、化学肥料の使用を抑えた自家製の良質堆肥の使用による土作りを進め、収量の向上を図ります。
- 自社で耕作放棄地の基盤整備を進め、栽培面積の拡大を図ります。
- 作業効率が期待できる大型機械の導入をすすめていく予定です。